救急救命士の現実 パラメディック119〜すべては救命のために〜
パラメディック119救急車救急資器材 Last up 2005.2.6

救急資器材

パラメディック119〜すべては救命のために〜

AED(自動体外式除細動器)


▲都内の病院に設置されていたAEDです

 AED(Automated External Defibrillator)は自動体外式除細動器と訳します。AEDは簡単にいうと心臓に電気ショックを与える機械です。

 突然死の原因のそのほとんどが心疾患といわれています。その数は日本国内だけでもおよそ5万人とも言われています。この心臓突然死の大部分が「心室細動」といわれる致死的不整脈だと言われます。サッカー、ラグビーなどスポーツ好きで知られた高円宮さまがスカッシュ中に突然倒れられ亡くなった原因がこの心室細動だと言われています。

 心室細動とは本来、右心室、右心房、左心室、左心房と順番に規則正しく脈打ちポンプ機能を果たすべく心臓が痙攣のう様な状態を起こし、この4室がバラバラに動いてしまうような状態をいいます。4室がバラバラに動いてしまえばポンプ機能は果たされず血液の循環はできません。待っているのは突然死です。

 この心室細動の唯一の治療法が心臓への除細動、つまり電気ショックなのです。その名の通り電気ショックで細動を除きとる行為、これがAEDを活用した除細動です。

 平成2年からの救命士法制定より救命士が行える特定3行為のひとつであったのがこのAEDを活用した除細動でしたが、平成17年1月からの法改正により「一定の講習を受けたもの」また「緊急時であれば誰でも」AEDを用いた除細動が行えるようになりました。病院や空港、駅などたくさんの人が集まるところに少しずつ配備されていくことになることでしょう。i一般の方が使用できるよう町に置かれるAEDは軽量で、またパッドを胸に張って電源を入れるだけでAEDが除細動の対象かどうかを判断してくれ、必要なら充電、ショックボタンを押すだけで除細動が行えるとても簡単なものです。

 救急車に積載されているAEDは除細動はもちろんのことU誘導の心電図をモニターすることができ、またその波形を記録紙にプリントすることができるものになっています。

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